いにしへの
奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな
― 伊勢大輔 ―
百人一首の有名な歌。
九重は“宮中”のこと。
伊勢大輔は、紫式部らとともに、中宮(皇后)彰子に仕えた高級女官です。
中宮の父、藤原道長から、宮中に奉られた桜の歌を詠めと言われ、即吟したものだとか。見事としか言いようがないですね。
「にほひ」は、香りのことではなく、美しく咲き誇っていることですが、
どのような色香だったのか、色々と想像してしまいます。
そのような宮中の八重桜にも負けない色艶、
高彩度のストレートPink、
昨今のIntense Pinkの中では“群を抜いている”と感じさせてくれますし、
Pinkダイヤが豊富であった頃にさえ、この豊艶は卓抜した存在であったことでありましょう。
高貴な雰囲気さえも纏っているような気がいたしますね。
将来的に、ますます価格高騰が予想される逸品の耀き。
0.200crt Fancy Intense Pink |