◇◆ ファンシー ストーリー第17話 ◆◇ |
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祝WBC制覇!! たかが野球、されど野球、 野球にあれほど興奮できるとはね、 私自身もそうですが、同じように自分自身を冷静に振り返った時に笑えてきた方も多いのではないでしょうか。 いやしかし、ホント凄かった王Japan、 色々あっただけに劇的イメージでVの瞬間が目に焼き付きました。 というところで、今日はファンシーなストーリーいっぱいの野球の話を少々。 ・ ・ ・ 今あらためてWBCの熱戦を振り返りますと、 日本代表がキューバを破って国中が沸きに沸いていた頃、何気なく手に取った歌集に載っていた歌なんですけども、 『 タッチアップなど分かっているのか 固有名詞が2つも出て来る歌というのは結構珍しいのではないかと思われますが、それ以上に、‘タッチアップ’なんていう野球用語でも極めて専門的な単語が使われているというちょっと特異な歌ですね。 歌のイメージをダイヤにすると、 この歌は多分、原が3塁ランナーで、タッチアップでホームを狙ってクロスプレー ・ ・ ・ タッチ、OUT! 最近ではあまり言われなくなったような気がするのですが、 『 今やかの三つのベースに人満ちて 胸の鼓動が聞こえそうな歌ですね。 多くの人が訳者を正岡子規と思い込んでいるのは、升(のぼる)という本名だった子規が、中馬クンが訳する前から自分のペンネームを野球と書いて“ノボール”と読ませていたことに端を発しているらしいですな。 『 恋知らぬ猫のふり也球あそび 』 『 球うける極秘は風の柳かな 』 |
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いる部員がやたら遠くにいる感じでね、 そして時に目眩じゃないですけどもクラッときたりね。そういう時に鳥が視界を横切ると打球と間違えてハッとして急に正気に戻ったりする。辛く厳しい日本の‘野球道’ですな。 しかしそんなことも今となれば良き思い出、遠くに見えるダイヤモンドは、 Fancy Intense Orange Yellow、ワオッ! 立っているだけでクラクラ、太陽のギラギラが網膜を焼いてしまいそう?! 『 九つの人九つの場をしめて 球審が右手を上げてプレイボールを告げる直前というのは一種異様な雰囲気です。ピッチャーが投球練習を終えて、キャッチャーがセカンドへ送球して、ボールが内野を一巡する、この短い時間の間に急激なテンションの高まりがある。自分の定位置へとゆっくり歩むプレーヤーは足が地に着いてないような何か下半身がとても不安定なような変な気持ちですし、プレーヤーでなくとも、今回のような本格的な国際試合というのは初めてだっただけに、アメリカ戦とか韓国戦の1回表先頭打者が打席に入ろうかという瞬間はテレビの前の我々も胸キュンだったですね。 『 国人ととつ国人とうちきそふ でも、そういう醜い日本人の姿を補ってあまりある日本代表の爽やかな姿、そしてホント王Japanの面々の気高く戦う魂は見事でした。 さて、 そのイチローがとっても気にかかる言葉を発しております。 な、なんと、イチローは一体いくつの目を持っているのでしょうか、足とか腰にも目が付いている?! 本題に入る前に、そもそもストライク、ストライクゾーンというのはどれくらいの範囲なのか皆さんはご存知かどうか、お聞きしてみたいと思います。少し話が回りくどくなりそうですが、いつものことやから辛抱してください。 野球規則 2.73 STRIKE ZONE「ストライクゾーン」 − 打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間を言う。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。 法律でもあるまいに、ルールブックの記述はホンマ解りにくいね。 下の写真をご覧あれ。 |
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近鉄時代の中村ですが、 一番左の構えでの膝から胸のマークまで、そしてインパクトの瞬間の同じ範囲ではかなりの違いがある事をご確認いただけたのではないでしょうか。 次に皆さんに問題です。 野球界には『 好打者は選球眼が良い 』というジャイアンツV9時代に作られてしまった誤ったセオリーがありまして、それに縛られている多くの野球解説者がイチローの選球眼が良いと思い込んでいるけれども、全くそんなことはないのです。なんせイチローはオリックスというマイナーなテレビ中継もロクになかったような球団にいてメジャーに行ってしまったのですから、解説者諸君はほとんどイチローのバッティングを結果だけしか知らないわけなんですね。実際、イチローはオリックス時代にワンバウンドになった完全な投げ損ないをライト前ヒットしたこともあるわけで、そのようなことを知らず、あまりに無知でアホな解説のMLB中継しているNHKのBSに文句言ってやったことがあったのですけども、その翌週にしっかりとアナウンサーが“何でも打つイチローの真実”を述べておりました。 ここにイチローの言葉の本当の意味があるわけですね。 イチローは故仰木監督に見出されて世に出てきたのですが、仰木氏が監督に就任するまでの2年間は誠に不遇だったのです。 日本の野球の変遷を見ていきますと、次の5つに分かれると思われます。 日本の野球の発展にとって不可欠なものであったのかもしれませんけども、 管理野球や野村ID野球では、監督やコーチがやたらうるさく『 高目のボールに手を出すな、低めの変化球はゴロになって併殺になりやすいから気をつけろ 』ってなことを言う。 イチローは、キレの良い変化球がコーナーに来ようがストライクゾーンから大きく外れてようが全く関係なくヒットにしてしまう反面、ど真ん中をよく空振りしたりする。 個性を殺す管理野球のナンセンスはもう言わずもがなですが、野村ID野球も既に時代遅れですね、データに頼って野球しているのは今や高校野球レベルです。 さあ皆さん、 ボールを目で見るというのは、ストライクゾーンの球かそうでないか判断するというだけのことであります。こんなことは審判に任せておけばよい。 改めて考えてみましょう、 目で見ないで体全体で感じること、 カラーダイヤを愛でるのにイチローのような天才的な感性は必要ないです。 カラーダイヤに対する感性、
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◆ Back Number ◆ | |
第20話 | UKIカラーで綴った枕草子 |
第19話 | 古今和歌集ダイヤモンド語訳 |
第18話 | 2006W杯 × Fancy Color |
第17話 | That's Baseball |
第16話 | トリノの余韻 |
第15話 | “The Aurora butterfly of Pease” |
第14話 | Fancy June ... |
第13話 | ウッキー夜話 |
第12話 | 『春のダイヤ人気番付』 |
第11話 | 2003年 南船場の秋 |
第10話 | 「白シャツ」と「白ダイヤ」にご注意。 |
第9話 | 初詣 |
第8話 | 秋 |
第7話 | 日本の色 |
第6話 | オリンピック随想 |
第5話 | お正月に想う |
第4話 | ブルーダイヤ、高価とは聞いておられるでしょうがどれほど高価なのか・・・ |
第3話 | 同じ赤でもピンクダイアとルビーではかなり色に違いがあります・・・ |
第2話 | 新しい「誕生ダイアモンド」なるものを設定・・・!! |
第1話 | 『fantasy』で『fantastic』な『fancy world』へ御案内。 |