◇◆ ファンシー ストーリー第11話 ◆◇ |
『秋は、夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに・・・』 清少納言女史が昔むかしに書いたこの文章、 千年前とは思えぬ新鮮さと美しさを保っておりますね。 ところが、秋の夕べは釣る瓶落とし、大して忙しくもないのに午後の3時を過ぎて、何となく太陽が西に傾いてきたなと思う間もなく、気がつけばもうほとんど夜、そんな感じの時が多いように思います。 千年前、清少納言はどうして秋の夕暮れをIntenseに感じたのか、 冒頭の彼女の一文が今なおVividなのは何故なのか、 彼女の瞳に映った夕日はどんな色をしていたのか、など等ボンヤリと考えながら、流れるように過ぎてゆく秋の日を如何に感じ取ればよいのか、全く途方に暮れるウッキーであります。 “ウキ草子”を目指す私としましては、自分の感性の鈍さが歯痒いばかり、 そして悔しいかな、弊社HPの読者の方にはウッキーの数倍以上も感性の優れた方がいらっしゃる、先日いただいたメールに以下のような美しい文章がございました。 |
『・・・・・刈り取りが済んだ田んぼからは稲藁やもみ殻を焼く香りが漂い、田舎の秋の風情を満喫することができました。秋には秋の香りが感じ取れるようになる私ですが、どうやらそれは落ち葉焚きの香りであったり、稲藁・もみ殻を燻した匂いであったりに起因しているようです・・・』 |
深まりゆく秋、 これからは各地から紅葉の便りも聞かれることでしょうが、春と違って、 秋は色彩よりも香りがいっそう季節を感じさせてくれるのかもしれませんね。 さて、ちょうど一年前に秋の夜長の“南船場人情モノ”ということでつまらぬ話をいたしましたが、好評につき、其の二でございます。 しっかりと南船場の香りを感じてください。 ・・・・・ ダイヤモンド・宝飾の街、大阪南船場。 もちろん規模的には東京の御徒町に敵いませんが、魑魅魍魎の跋扈する恐ろしげな場所として世界的に有名です。売り手にとって値段のキツサは多分世界一、何せここにいるのは、母親のお腹の中にいる時から電卓叩いていた妖怪どもばかりですから。 そんな中で、この“正直屋”ウッキーは稀有な人材と言いたいところですが、 全く手前味噌(?)ながら、このような環境にありながら輸入屋と鑑定屋には単純で儲けるのが下手な人間が揃っております。 輸入屋と鑑定屋、業界で少し特殊なポジションの両者、ハッキリ言って『いらない存在』と言えなくもない、結局それがキャラの原因なのかもしれません。 おせっかい野郎たちなんですねえ、我々は。 自分で言うのも変だけど。 アメリカに次ぐ世界第2のダイヤモンド消費国である日本、ユダヤ人にしろインド人にしろ放っておいてくれません、彼らが毎日のように関空や成田から売りこみとプロモートのために入国してくる昨今、別にウッキーたち輸入屋が海外に出かけていってまでダイヤを仕入れてこなくても日本市場は困ることなどひとつもないのです。 また、宝石店というのは消費者の皆さんの信用を得る事によって、自らの信用によって商売しているのであって、決して鑑定書を販売しているわけではない、大手鑑定屋の発行する証書が付いているということは信用の裏打ちという意味では大切なことですけども、こんなもの疑いだしたらキリがない、極端な話、鑑定書と商品が一致するのかどうか、なんて考え出したら高額商品を買った方などは夜も眠れなくなるわけで、信頼できる人から買ってこその価値ある商品、消費者にとっては別にAGTの鑑定書でないとダメということなんてあり得ない、そのお店独自の証明書であっても良い訳です。 自己批判も含めて、少し輸入屋の傲慢さを恥を承知で告白するなら、 俗にダイヤモンド・バイヤーと言われるウッキーたちは業界内では本当に ‘'いけ好かぬ’野郎たちなんです。実際の商談に入る前の長講釈、ベルギーはああだこうだ、イスラエルの情況は・・インド人がなんちゃら・・・。商品見せて高いと言われたら、『そんなこと言ってたらネー、儲け損ねますよー、海外相場はね・・』、ウンザリする相手構わずのお説教、あ〜〜イヤやねえ。 今でこそこのような連中は少数派になりましたが、かつてはウッキーもそんな傲慢人間のお仲間、ある時、もう何十年も前の若い時ですが(ワシは一体幾つやねん?)、お得意先の社長相手にトウトウと演説かました後、『流石ウキちゃん、海外相場よう知ってるな』と醒めた表情で言われ、やっと自分の愚かさに気が付いた次第です。 我々輸入屋をもウンザリさせたのが業界きっての老舗である商社系列O社の社員、もう10年以上前ですが、やたらに横文字を会話の中で連発するわけです、例えば『このように、ドラスティックにマーケットがウエーヴしている現状では・・』なんてね、彼にしてみれば、大きな変革の波がやって来ているとか言いたかったのでしょうけども、親分と並んで座っていたサラリーマンのウッキーは“こいつ、買い付けと言いながらゴールドコーストあたりでサーフィンやってたんちゃうか”とかボンヤリ考えながらロクに話を聞く気にもなれませんでしたなあ。 永田町界隈ではいまだに、政権公約のことを‘マニフェスト’、驚くに値しないというのを‘サプライズするほどではない’なんて噴飯モノの和製英語連発して、バカにされているのも気付かずに自分だけ悦に入っているアホ政治屋がたくさんおりますから、こんなバカが少数派になった我が業界はましな方?! |
輸入屋が商品の値段に信憑性を持たせたい気持ちは良く解りますけども、 日本国内の卸屋さん・小売店さんは、海外相場なんてどうでもいいわけで、 重要なのは、顧客の欲しい値段帯・プライスゾーンというのが店によってある程度は決まっていますから、それにピッタリ来るモノを仕入れること、なんぼお値打ち品でもその範囲に該当しないモノはダメなわけですね、当たり前の話ですが。 |
Fancy Pinkの0.3カラットを探している人に、『これはトッピン、素晴らしい、カットもトリプルExcellentです』とか言って1カラットのDカラーVVS1を薦めても買ってくれるわけがない、ここまでボケ老人のようなヤツはおりませんが、バイヤーというのは若い時、誰しもそんなような失敗をやってきております。海外でちょっと仕事してきただけで自分が偉くなったような錯覚をしてしまうのですねえ、ホ〜ント馬鹿。
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ところでこの馬鹿群団は、もう一つのお節介野郎群団、鑑定屋のおニイさん、おネエさん方ととっても仲が良い?! そうなんですねえ、輸入屋と鑑定屋は持ちつ凭れつ。驚くなかれ、大手輸入屋では鑑定屋への支払いが毎月1,000万円ということもある、ウッキーが元いた会社もそこそこやっておりましたから300〜400万くらいはコンスタントに支払っておりました。そりゃそうです、我々輸入屋がまずダイヤを鑑定屋に持ち込んでグレーディングしてもらわないと卸屋も小売店も商品見てくれないのが現実ですからね。輸入屋は鑑定屋にとって一番のお得意様。ですから、この"特権"を利用して・・という輸入屋も出て来て当たり前。かつて(大量に商品が売れたバブル期)両者の癒着について問屋・小売店の間で話題になったのも事実、どんな意味か、もう言うまでもない事ですが、グレードひとつ上になるだけで売値が数万円違ってくる商品はざらにある、1カラット以上のものになればもっとでしょう、 |
ドロドロとしたイヤーな関係・・・ 『越後屋、お前も相当のワルよのう』 『な〜に、お代官様には敵いませぬ』 『ニャハッハッ』 なんて会話がなかったとも言い切れません。 約10年前に全国を席巻した当時の鑑定屋NO.1‘回転寿司屋’さんは、一部のグレーディングがGIA基準から大きく外れているという事実を同業者から突きつけられ大問題に発展。すったもんだの挙句、多くの鑑定屋が加盟する協議会のメンバーとして業界内スタンダードを厳しく守るという一札を入れることで決着をつけましたが、一連の優柔不断な対応で信用を落としてシェアは激減、創業者社長は引退、規模縮小で現在に至っております。 現場・最前線に居続けているウッキーの見解ですが、癒着<本来離れているべき皮膚・膜などが、炎症などのためにくっついてしまうこと>という言葉の意味からすれば、それはなかったと思う、業界内に“炎症”などなかったからです。あったのは同業者の“ねたみとそねみ”、それが炎症と言えなくもないけど。 もうひとつ言えば、人間の主観と客観の難しさ、でしょうか。 ちょっと回りくどくなりますが、オリンピック種目の採点競技を思い出して下さい、体操とかフィギュアスケートとか。これらの競技で突然彗星の如く凄い選手が現れて金メダルなどということはまずありませんね、もちろん月面宙返りなど難しいワザを連発、寸分の狂いもなく決めて着地バッチリとか、4回転ジャンプを5連発なんてやるような選手がいきなり出てくれば別でしょうが、大抵の場合は国際大会でそこそこ実績を作って、採点する人たちに顔と名前を覚えてもらうということが重要なポイントのようですな。 我々の業界も全く同じ、ポッと出の新興企業の若いバイヤーが買ってきた商品というのは鑑定屋にしても“採点”が辛くなる、つまりボーダーライン付近のモノはどうしても下めのグレードに出されてしまうという傾向がありますし、逆に馴染みの輸入屋、いつも大量に商品のグレーディングを依頼してくる大手の輸入屋に関しては、‘また同じようなラインのもの’という感覚で見ますから、少しくらい‘いつもの’よりも落ちる商品であっても‘前回並み’という判断でグレーディングしてしまう。所詮人間のやる事、先入観抜きに“採点”しろと言っても100%すっきりクリアな頭にはなれませんね。このような情況を‘馴れ合い’と判断されてしまうのはそれはそれである面を言い当てているかもしれませんが、そういうふうに決め付るというのもどうかと思います。 中央・・、いや失礼(わざとらしいな)、回転寿司屋さんは創業当初から“お役所”なんかとは一線を画しての独自路線、完全にGIA基準に従っているお役所と違って、GIA基準を参考にしていただけですから、営業努力を怠って後塵を拝している他の鑑定屋に文句を付けられた時に毅然とした態度で『放っといてくれ! ウチはウチの基準でずっとやってるだけや』と突っ撥ねればよかったし、鑑定屋の協議会のメンバーであり続ける必要性など全くなかった、元々この業界は規制なしのフリーマーケット(経済産業省の許認可等は全く必要ないのです)、のにも関わらずあえて火中の栗を拾いに行って大火傷の回転寿司屋は全くのお人よしとしか言いようがありませんなあ。 この時に、寿司屋オーナーにはどんな意識が働いたのか、個人的にもしっかり儲けて既にリッチマン、あとは引退の花道を飾る事しか頭になかったN氏に日本的な“和”の心が作動したと言えなくもないですが、結局は大手お得意先、K社の圧力が大きかったというのが業界の一般的な見方。このK社、創業は江戸時代とも言われておりますが、元々は簪(カンザシ)作ってチマチマ売ってた‘必殺仕事人’のヒデさんみたいなやつがいつの間にやら出世して・・・という会社、歴史の古さもさることながら社員の‘生意気さ度合い’も群を抜いて・・、まあそれはいいとして、回転寿司屋のオーナーN氏はヒデさんの子孫にブスリと殺られることを懸念したのでしょうか、右往左往の後アッサリと白旗上げたのには全国の寿司屋ファンをガッカリとさせました。全国津津浦浦まで浸透していた回転寿司屋グレード、業績は大手輸入屋のお蔭ではなく、その他大勢のサポーターによるところが大だったのにね、ホンマ勿体無い話でございますな。 これ以降、回転寿司屋さんの勢いはめっきり衰えてしまったのですが、雌伏の今こそ鑑定屋本来の技術を磨くべき時、そうあるべき時ではないかと思いますが、カラーダイヤのグレーディングに関して言えば更なる勉強が必要かと。 |
すぐ近所で事務所を持つ同業者が言っておりましたが、 この方もウッキーと同じ、普段はめったに使わない回転寿司屋グレーディングなんですが、どうしても寿司屋グレードでないといけないという“ファン”からの要望があって、数十個のピンクダイヤ、誰が見てもアーガイルものバリバリ、“お役所”がほとんどFancy Pink出すほどのものをソーティングに出したそうです。ところが何時間か経った後、寿司屋グレーダーから電話が掛かってきて、『どんなカラーグレードを出せばよいのでしょうか・・』ですって。 |
人間誰しも素直な気持ちを忘れてはいけませんね、そういう点ではこのグレーダー氏は大変人格の優れたお方、我々も見習うべき! いやはや、道徳のお勉強は別の機会にやりたいですなあ。 このところ、カラーダイヤのグレーディングに移る前の検査にやたら時間が掛かる“お役所”、ウッキーの商品で、もう3週間以上もお役所から帰ってこないものが十数点あります。 カラーダイヤの色が天然か否か、なんて悩む必要は過去にはありませんでした。 天然で当たり前、トリート(カラー処理石)はその道専門の業者がやっておりましたから。しかし今年になって、故意か事故か(恐らく両方だと思いますが)天然モノの中にトリートが混ざってくるケースが出てきたのです。もちろんウッキーは天然しかやりませんし、天然である事を条件にして買い付けておりますから、カラーが処理・トリートと出た場合は返品しております。 また他方で、恐らく天然に違いないのだろうけども、その証拠が機械によってなかなか発見出来ないというモノもあるようで、“全豊胸”なんかは、このようなものに『色の起源の判定不能』というような注意書きを付けた上でグレーディングしておりますね。 しかしながら、お役所は一体どうしてこれほどまで検査に時間が掛かるのか? 新しいタイプのダイヤが出て来ているとも思えないのに・・・、 あるお客さんは以下のような明確な答えを出してくれました。 『・・・恐らくお役所のような△G▽ですので、関連部署間をたらい回しにされているのではないかと!? あるいは外注に出す検査業者を決めるにあたって、入札などで決めているのかもしれませんね・・・』 ワシはここまでよう言わん、ウッキーよりもキツイでえ! しかし、この言葉の中には、衝撃的な真実が!!! この鑑定屋が検査を外注しているのは歴然とした事実、 そしてその害虫、ではなかった、外注先というのが・・・(ここでCM入る)・・ 業界関係者の口から意外な固有名詞が発せられた、なんとそれは・・・ (またまたコマーシャル・・) アホか、もうええちゅうねん! 声にフィルターが掛けられた業界関係者の証言・・(相変わらずシツコイな)・・ 『△G▽は大手鑑定屋であるにも関わらず検査機械が旧式、というのが業界の定説なんです。カラーダイヤの色が天然かどうかの検査を外注しているというのは別に秘密でも何でもありませんし、その外注先が中央○○研究所じゃないかと言う人が多いのですが・・・』 アホらし、買いなはれ機械くらい、もうホンマにー。 過去にいろいろと問題を起こしたナントカ研究所、お役所が受け付けた商品にまでもクレーム付けられたくないよね、当然、検査は厳しくなるし時間も掛かるちゅうわけや。 せやけど、お役所もなあ、なんぼアウトソーシングの時代って言うても程度モンやでえ、ホンマ。 自社でロクな検査設備を持たぬという腑抜けた姿勢もさることながら、アツモノに懲りてナマスを吹く、どうせお役所、毛ほどの懸念があればナントカ研究所に回してんのやろね、もうやってられまへん。 さてさて、またまた読者からの声を・・・。 △G▽と言えばGIA、なんのかの言われようが信頼度はNO.1でございますから、それに期待してクレーム・注文も多くなるのはあたり前ですね。ウッキーだけでなく、以下のような皆さんからの声をしっかりと聞いてもらいたいものです。 |
『・・・自社で何か考え出そうという意気込みは感じられません。他社が上手いことやっているからと常に追随するような形です。ハート&アローに合わせた“華標”などもその好例ではないでしょうか。“ハート&アロー”は登録商標で使えないと思いますが、“ハート&キューピッド”は誰が使っても良かったように思います。いっその事白々しく華標などとせずにハート&キューピッドとした方がよほど好感が持てるように思うのですが・・・.。
「こちとらGIAと提携してるんじゃ!」と言うような愚にも付かない自負が感じられて仕方がありません・・・』 いいことおっしゃいますなあ、ホンマその通り。 それにしても、この華標(はなしるべ)とやら、業者の中でも『おいおい、なんやあのセンスのないネーミング』という評価が圧倒的です。和風にこだわったのは少しだけ評価してやりたいけども、それだったら、 Diamond Grading Reportも“金剛石等級報告書”としたらどうですかね、 そして、亜米利加国・爺愛永比較石使用色等級[特選強烈桃色]・・・とかっていうような記述でやって頂ければウッキーはチョー幸せ!! |
色と言えば全豊胸、プリンとしたお色気で業界に君臨しておりますが、最近やや容色に衰えが・・・。 小野小町ではないですが、・・わが身世にふる ながめせしまに、気が付けば色気の抜けた後、というようなことのないように今の内にお手入れを! |
いつぞやのパパラチャ事件で評判を落としたというものの、真珠等も含む所謂ジュエリーの鑑別にはいまだ絶大な信頼をマーケットから得ている全豊胸、最近ではダイヤのグレーディングでも頑張っているようですね。しかしながら、ここのグレーディングの基準は定期的にコロコロ変わることで有名、ウッキーも何度も煮え湯を飲まされております。 具体的に言えばキリがないのですが、例えば、 以前にFancy Yellow Greenと出ていたようなモノがFancy Grayish Yellowなんていいうグレードになって帰ってくる、あるいは、Fancy Orangy Pinkかな、というようなモノがFancy Brownish Orangeとかって戻ってくる、見た瞬間一体これって何や??でございました。 もし一年前にグレーディングされたダイヤがあるなら試しにもう一度出してみるとよいかと思います。上がるか下がるか知らないけれど、多分ワングレード、ひょっとしたら色とキズで合計2グレード変わるのでは?! もちろんこんなことは珍しくも何ともないです、しかし、全豊胸の場合、お役所や回転寿司屋に比べてこの傾向が顕著、一体その原因は何なのでしょうね。 冗談ではなく、長年"お色気作戦"で来ておりますから、‘確たるもの’を持っていない、ということだと思います。 元来がダイヤではなくカラーストーンの鑑別で有名になった全豊胸、その看板をしっかり守ってゆけば業界内で安定した地位を保てる、なにもダイヤのグレーディングでシャカリキになって評判落とすことないだろう、そんな意識が見え隠れ、なんですけども、逆に言えば、適当にやってるから"社内スタンダード"のしっかりとしたものがない、そしてまた、その継承者たるべき人材が育たない、ということでありましょう。 どこの企業でも同じですが、中間管理職に人材がいない、あるいは中堅どころの離職率が高いと全豊胸のような朝令暮改スタンダードが横行するようになる。 全豊胸がどうなのかは全く分かりませんが、恐らく推測が当っているに違いない、器量揃ったグレーダーが多いと思いますから、他社から高給で引き抜きが絶えないのかもしれませんね。 いずれにしても、真面目にやればやるほど、こんな基準をころころ変える奴らと仕事するのは気分が悪い、ウッキーは当面のあいだ全豊胸との取引を控えようと考えております。ウッキーのような極細企業が一人抗議行動しても全く屁のツッパリにもなりませんがね。 真剣に取り組まないのであればダイヤのグレーディングからは撤退すべき、 そう思いませんか? このままでは真面目にやっている他の鑑定屋さんや業界関係者に大変失礼です! 書き進むうちも、どんどん深まる秋、 早くアップしないと冬になってしまう―――っと、 ひと月くらい前は暑い日が結構ありましたね、その頃のことを思い出せばホント今は秋真っ只中、1年中で一番良い季節、でしょうね。 週末ともなれば華燭の盛典でホテル界隈は賑やかなものです。 残念ながらウッキーは過食の方で・・・、多分、お仲間がいることと期待しております。 体重を気に掛けながらもウッキー夫妻、先日の日曜日は親戚の結婚式に行って参りました、尤もウキ嫁は極細(極妻?)、体重を気にしての出席はウッキーのみですが。 おめでたい席に招待されるのは久しぶり、友人の結婚式が一段落した後というのは会社の部下だの後輩だのということになるのでしょうけども、今はもうサラリーマンではございませんし、社員もおりませんからね、この前はいつ出席させてもらったかと考えると、既に七,八年は経っております。同じ日本人がやることですから、そんなに式や披露宴が様変わりするということもございませんが、女性の衣装の地味さにショックを受けて帰って参りました。とにかく暗い、黒のワンピースにグレイのショールを掛けてね、『アンタ、葬式はここちゃうでえ』とマジで言いたくなるようなオネエさん方が主流。あんた達、新婦の友人なんやろ、無理にでも色気出せ!! とかね、オッサンは叫びたくなったのでございました。カラフルなものを着れば色気が出るちゅうわけでもないけどね、それにしても黒とグレイを結婚式にねー、なんとかしろ!!! 20代なかば過ぎたそんなネエさんが二人で出て来て原稿棒読みのスピーチやらかしてね、色気のないこと甚だしい、オバハンの服着た中学生が披露宴にいるというような図は漫画であって、所謂'絵'にはならないというのを若いネエさん方はあまり分かっていないようで・・・。 |
ちなみにウキ嫁は、って? まかせてください、貧するとは言えカラーダイヤ屋の女房、 アホな格好は出来まへん。 左手には、3crtsのFancy Intense Pink、右手には、5crtsのFancy Blue、 ネックレスは10crtsのFancy Vivid Yellow、 どうだ! 参ったか!! 当然ながら、誰にも信じてもらえまへんわな。 |
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◆ Back Number ◆ | |
第20話 | UKIカラーで綴った枕草子 |
第19話 | 古今和歌集ダイヤモンド語訳 |
第18話 | 2006W杯 × Fancy Color |
第17話 | That's Baseball |
第16話 | トリノの余韻 |
第15話 | “The Aurora butterfly of Pease” |
第14話 | Fancy June ... |
第13話 | ウッキー夜話 |
第12話 | 『春のダイヤ人気番付』 |
第11話 | 2003年 南船場の秋 |
第10話 | 「白シャツ」と「白ダイヤ」にご注意。 |
第9話 | 初詣 |
第8話 | 秋 |
第7話 | 日本の色 |
第6話 | オリンピック随想 |
第5話 | お正月に想う |
第4話 | ブルーダイヤ、高価とは聞いておられるでしょうがどれほど高価なのか・・・ |
第3話 | 同じ赤でもピンクダイアとルビーではかなり色に違いがあります・・・ |
第2話 | 新しい「誕生ダイアモンド」なるものを設定・・・!! |
第1話 | 『fantasy』で『fantastic』な『fancy world』へ御案内。 |